なぜお冷を「チェイサー」というのか?|チェイサーの秘密
バーや飲食店などでウイスキーなどの高アルコール度数のお酒を飲んでいるとき、必ず「チェイサー」としてお水が提供されます。なぜ、お冷のことを「チェイサー」というのでしょうか?今回は「チェイサー」について詳しく解説していこうと思います。
実は「チェイサー」=水ではない
チェイサーは、「メインのお酒を追いかける飲み物」という意味からこの名前が付けられました。日本酒では、「和らぎ水」と呼ばれ、お酒の合間に飲むことで酔いを和らげる役割があります。ウイスキーのようにアルコール度数や香りが高いお酒は、チェイサーの存在が必要不可欠でしょう。悪酔いや二日酔いを防ぐためにチェイサーを飲む人が多いため、水のイメージが強いと思いますが、実はチェイサーは水だけではありません。
【チェイサーの例】
- 水
- 炭酸水
- ジンジャーエール
- コーラ
- ビール
- 牛乳
- トマトジュース
- コーヒー
世界にはビールや牛乳などをチェイサーにする文化もあるようです。
また、チェイサーはアメリカとイギリスで意味が違います。アメリカでは、度数や香りの高いお酒の合間に飲む飲み物のことが「チェイサー」でした。ところが、イギリスでは度数の低いお酒の後に、度数の高いお酒を飲むことを「チェイサー」と呼びます。つまり、イギリスでは、ビールの後に飲むウイスキーが「チェイサー」となるのです。
チェイサーの役割
チェイサーには主に3つの役割があります。
- お口直し
- 飲みすぎ・二日酔い防止
- 水分補給
ウイスキーを飲み続けていると、徐々にアロマやフレーバーがわからなくなってしまうことはないでしょうか。度数や香りの高いお酒は、チェイサーでお口直しをしながら飲むことでゆっくりと長く楽しむことができます。特に常温の水がオススメ。ウイスキーの香りを感じやすくさせる効果があり、冷えた水より悪酔いしにくいです。
また、お酒の合間にチェイサーをはさむことで、飲酒量を減らし飲酒による脱水症状を予防することができます。ついつい飲みすぎて悪酔いや二日酔いにならないように、ウイスキーをストレートやロックで飲むときはチェイサーを用意しましょう。
正しいチェイサーの飲み方
さまざまな役割のあるチェイサーですが、その効果を発揮するためにおすすめの飲み方があります。
- ウイスキーの倍以上の水飲む
- お酒と交互に飲む
悪酔いや二日酔い、脱水症状を抑えるために日本酒やワインでは同じ量の水を飲むことが推奨されています。それよりもはるかにアルコール度数が高いウイスキーは、倍以上の水を飲みながら嗜むことが大事です。また、ウイスキーとチェイサーを交互に飲むことで、お口直しができ鮮明にウイスキーを楽しむことができます。適正な飲酒を守りながら、ウイスキーを愉しみましょう。