オン・ザ・ロックをふかぼり|特徴や楽しみ方を解説
大きめの氷を入れたグラスにウイスキーを注いで愉しむ飲み方「オン・ザ・ロック」。
琥珀色のウイスキーが氷に反射する見た目、傾けるごとにグラスと氷がぶつかる音……かっこいいウイスキーの愉しみ方として人気が高いと思います。今回は、ウイスキーの「オン・ザ・ロック」を詳しく解説していこうと思います。
オン・ザ・ロックとはどういう意味?
オン・ザ・ロックは、ウイスキーの中にある大きな氷を岩に見立てて「ロック」があてられたと言われています。氷は複数入れることが多いため、正式な英語では「オン・ザ・ロックス」と複数形になることが一般的のようです。
オン・ザ・ロックは、アメリカで好まれているウイスキーの楽しみ方で、オーバー・アイスという呼ばれ方をすることもあります。19世紀にボストンの実業家”フレデリック・テューダー”が世界で初めて天然氷の採氷、蔵氷、販売事業を起こし、氷の商売に革命をもたらしました。その後、氷が一般的に普及し、オン・ザ・ロックが日常的な飲み方となったそうです。
ところが、島国のスコットランドでは好まれない飲み方だったという説があります。「オン・ザ・ロック」には、飲み方以外に「座礁する」「危機に行き詰まる」という意味があり、そこが好まれない理由だったのかもしれません。
オン・ザ・ロックの特徴
オン・ザ・ロックの特徴は、お酒が冷えることで口当たりがまろやかになり、飲みやすくなることです。また、氷が溶けることで、時間経過とともに香りや味わいが変化します。
時間と共に変化する味わいもオン・ザ・ロックならではの楽しみ方の一つでしょう。
そして、オン・ザ・ロックは氷の形状によってウイスキーの感じ方が変わることも特徴です。例えば、丸氷は氷が溶けにくくまろやかな口当たりが長くお楽しみ頂けます。カチ割氷の場合、丸氷に比べて溶けやすいため、加水による変化が早いです。オン・ザ・ロックで愉しむときは、氷の形状までこだわってみると良いでしょう。
オン・ザ・ロックの楽しみ方
オン・ザ・ロックは、ウイスキーが飲みやすくなるだけでなく、シーンも含めてかっこよく楽しめる飲み方だと思います。例えば、映画でウイスキーを飲むシーンがあるときは、大体ロックが多いです。度数の強いお酒をゆっくり楽しむロックは、映画や小説などの文芸作品と相性がいいと言えるでしょう。
他にも、オン・ザ・ロックの派生の飲み方として「ミスト」や「ハーフロック」があります。ミストは氷をクラッシュアイスにした飲み方で、オン・ザ・ロックより早く冷えながら加水されます。ウイスキーの香りは抑えられますが、より柔らかな口当たりがお楽しみいただけるでしょう。
「ハーフロック」は、同分量の水で割ったロックスタイルのことで、低度数でウイスキーのロックを愉しむことができます。
ぜひ、さまざまなウイスキーのロックをお楽しみください。