ウイスキーの年数表記を知ろう。熟成年数とヴィンテージの違いとは?
熟成を重ねるごとにウイスキーの味わいは良くなっていく……。熟成がウイスキーに与えている影響は大きいものです。ところが、ラベルに書かれた熟成年数の意味は意外と知られておらず、熟成年数に囚われてしまっていることがあります。今回は、ウイスキーの年数表記を年数とヴィンテージの違いから紹介させていただきます。
ウイスキーの年数は、最も若い熟成期間!?
ウイスキーは、ブレンデッドウイスキーでもシングルモルトでも熟成年数の異なる樽がブレンドされています。その時ブレンドされる原酒の最も若い熟成年数が「年数表記」です。 仮に「10年」、「15年」、「20年」の原酒がブレンドされた場合、ラベルに表記される年数は「10年」となります。「デュワーズ12年」のように年数表記がされているウイスキーは、12年経てば出来上がるわけではなく、もっと長く熟成させた原酒が必要となるのです。
ヴィンテージ表記との違い
年数表記のほかにもう一つ「ヴィンテージ表記」があります。ヴィンテージは造られた年を記載されたもので、ワインでよく用いられる表記です。いつ造られたかを示しているので、「最低何年熟成させたか」を示すウイスキーの年数表記とは大きく異なります。 いつ造られ飲むまでに何年かかったのか経路を知るロマンの「ヴィンテージ表記」。最低何年もの間熟成されていたのか歴史を知るロマンの「年数表記」。ウイスキーは瓶詰めされた時点で熟成終わると言われています。ウイスキーは、年数表記のように歴史を知るロマンの方が合っているのかもしれませんね。
熟成年数に囚われない「ノンエイジ」
ウイスキーにはあえて熟成年数を記載しない「ノンエイジ」というボトルがあります。例えば「デュワーズ ホワイトラベル」のようなウイスキーの事です。熟成年数を重ねたウイスキーに芳醇で豊かな味わい深さがあるように、若いウイスキーにも良さがあります。若くフレッシュなウイスキーはハイボールにすることでさわやかな味わいが活かされ、その真価を発揮するでしょう。 熟成年数だけに囚われてしまうとウイスキー本来の楽しみが半減してしまうかもしれません。ボトルの熟成年数に込められた意味を知り、より深くウイスキーをお楽しみください。