コラム

2025.01.07

水割りについて深掘り|特徴や楽しみ方とは?

  • ウイスキー知識

ウイスキーの水割りは、カクテル。
とある漫画にある言葉ですが、居酒屋やスナックなどで飲まれる飲み方でカジュアルなイメージがあると思います。なぜ水割りがカクテルと呼ばれるのか。水割りについて詳しく解説していこうと思います。

「水割り」とは??

日本で水割りというとウイスキー1に対して2〜2.5で割ったものが多いです。
氷と入れて提供されることが一般で居酒屋やパブなどで親しまれている飲み方だと思います。

水割りが普及したのが1970年代。当時はウイスキーの需要が低迷していました。
これに悩んだウイスキー大手は、日本の寿司屋や料亭にウイスキーを広めようと施策を打ち出します。その一つがウイスキーの口当たりをマイルドにし飲みやすくした水割りのプロモーションです。結果、水割りが広く浸透していくこととなりました。

ところが、水割りは世界的に見れば稀なウイスキーの楽しみ方で、ウイスキーを水で割る飲み方は、「トワイスアップ」が一般的です。
【関連記事】トワイスアップとは?

水割りの魅力

ウイスキーの水割りは、マイルドな口当たりとなり、度数が下がることで飲みやすいことが魅力です。スモーキーでクセの強い銘柄も水割りにすることで香りが穏やかになり、飲み慣れていない方でも個性をお楽しみいただけるでしょう。まだロックやストレートに抵抗がある方にはおすすめの飲み方だと思います!

美味しい水割りの作り方

水割りは水とウイスキーのみで作られるシンプルな飲み方です。誰でも作れる一方で、シンプルだからこそ細かい作り方の違いが現れてしまいます。意外とバーテンダー泣かせのカクテルなのです。今回は、ご家庭でできる美味しい水割りの作り方をご紹介させていただきます。

【オーソドックスな水割り】

氷を入れたグラスにウイスキー30mlを注ぎ、ミネラルウォーターを60〜90mlの水を注ぎます。
そしてしっかりとステア(バースプーンで混ぜる)します。

〈コツ〉
1.しっかり混ぜること。
→ウイスキーのように高アルコール度数のお酒は水に混ざりにくいです。
一見混ざっているように見えても、アルコールの角が残っていることがあります。
しっかりと混ぜることでまろやかな口当たりがお楽しみいただけるでしょう。

2.ミネラルウォーターの量は、氷が溶けることも考える。
→しっかりとステアすると、想像以上に氷が溶けて水分量が増えます。
そのため、ミネラルウォーターの分量をやや少なめに調節することがポイントです。

【前割り】

ウイスキーと水をあらかじめ、合わせておく方法です。
焼酎で行われる楽しみ方ですが、ウイスキーでもおすすめの方法となっています。
ウイスキー1に対して2〜2.5の割合で割るといいでしょう。

※前割りは、他人に提供してしまうと酒税法上アルコール製造にあたる可能性があります。あくまでも自分、又は同居している家族のみで楽しむようにしてください。