コラム

2025.07.28

信念だけを注ぐ、勝者のグラス|チャーチル

  • ウイスキーカクテル

研ぎ澄まされた辛口を味わいたい。そんな日には、気品たっぷり柑橘系のフレッシュな香りの中に、大人の覚悟を試すようなピリッと重厚な味わいが楽しめる超ストイックカクテル「チャーチル」はいかがでしょうか。柑橘系のカクテルが好きな方にもおすすめです。

「チャーチル」は、あの第二次世界大戦中にイギリスの首相を務め、最も偉大な英国人としても知られる、「ウィンストン・チャーチル」に敬意を払って作られたとされているカクテルです。

彼はお酒好きで知られており、「カクテルには一切の装飾は不要」と語った逸話も残っています。マティーニについては、「ベルモットのボトルを見せてくれれば、それで十分だ」という名言が有名で、「ベルモットは入れなくていい。気配だけでいい」というスタイル。このミニマルな哲学から生まれたカクテルが「チャーチル」です。

■オススメの作り方

この「チャーチル」、ご自宅でも簡単に作ることができます。

今回合わせるのはデュワーズの12年ボトル。熟成年数の若い12年を使用し、華やかさの中にスピリッツのとげのある感じと、ベルモットやコアントロー、ライムジュースのフレッシュで甘い香りが漂う柑橘をマッチさせ、一度ハマると戻れない「優雅な口当たりの奥に、ほんのひとさじの棘を感じる」一杯に仕上げてくれます。

🥃「チャーチル」Churchill

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テイスト:辛口

アルコール度数:強い

カクテルスタイル:ショートカクテル

作り方:シェーク

【材料】(1人分)

スコッチウイスキー・・・・・・30ml(今回はデュワーズ12年)

スイートベルモット・・・・・・10ml

コアントロー・・・・・・・・・10ml

ライムジュース・・・・・・・・10ml

【作り方】

1.カクテルグラスを冷やしておきます。

2.シェーカーに全ての材料を入れ、氷を入れてシェークします。

※表面にきめ細かい泡ができるとシェークが上手くいった証です。

3.グラスに注いで完成です。

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手に取ると、高級フルーツを食べているかのような軽さのある甘い香りを感じ、口に入れた瞬間に広がるオレンジとライムのフルーティーさに、デュワーズの豊潤で華やかな味わいが重なります。深みのある味わいの中にも、じんわりあたたかくなるような「大人の余韻」がこれまた粋です。

この穏やかな季節に、あえてのこの一杯”研ぎ澄まされた辛口”「チャーチル」を選んで特別な1日を過ごしてみてはいかがでしょうか。