コラム

2024.06.28

ブレンデッドウイスキーとは?シングルモルトとの違いや魅力、特徴を解説

  • ウイスキー知識

ウイスキーには「シングルモルト」「ブレンデッド」といったさまざまな種類があり、生産国によって分類の仕方は異なります。 今回はスコッチに焦点を当て、デュワーズが属するブレンデッド・スコッチウイスキーについて解説します。

ブレンデッドウイスキーとは

ブレンデッドウイスキーとは、その名のとおり複数の原酒がブレンドされたウイスキーです。
スコッチの場合、ブレンデッドウイスキーといえば大麦麦芽が原料の「モルトウイスキー」と、トウモロコシや小麦といった穀物が原料の「グレーンウイスキー」をブレンドしているウイスキーを指すのが一般的です。

なお、モルトウイスキーのみをブレンドしている場合は「ブレンデッド(ヴァッテッド)モルトウイスキー」、グレーンウイスキーのみの場合は「ブレンデッド(ヴァッテッド)グレーンウイスキー」と呼ばれます。

ブレンデッドウイスキーとシングルモルトの違い

スコッチのシングルモルトとは、ひとつの蒸留所でつくられたモルトウイスキーを指し、
ブレンデッドウイスキーと異なる点はグレーンウイスキーが含まれていないことです。

大麦麦芽のみを原料とするシングルモルトは生産地域の風土や気候による特徴が色濃くあらわれるため、強い風味と個性をもっているのが特徴です。

ブレンデッドウイスキーの魅力

ブレンデッドウイスキーの最大の魅力は、「飲みやすさ」と「バランスの良さ」にあります。

ブレンデッドウイスキーは、個性的なモルトウイスキーの風味をグレーンウイスキーでまろやかに調整し、多くの人が楽しめる味わいに仕上げられています。
モルトウイスキーの個性を飲みにくいと感じる方でも、口当たりの良いブレンデッドウイスキーなら、比較的飲みやすいと感じられるでしょう。
実際、スコッチ市場の売上の約7割をブレンデッドウイスキーが占めていることから、その人気の高さがうかがえます。

ブレンデッドウイスキーのバランスの良い味わいをつくり出しているのは「ブレンダー」と呼ばれる職人です。
ブレンダーは原酒の個性を樽ごとに把握し、高度な技術とセンスを駆使して理想のレシピを考案しています。
ブレンダーの技術と経験の賜物がブレンデッドウイスキーであり、その調和のとれた味わいはブレンデッドウイスキーの最大の魅力といえるでしょう。

最後に

ブレンデッドウイスキーは、さまざまな原酒がブレンドされて生み出されたスムースな味わいが魅力です。
シングルモルトが蒸留所の個性を楽しむお酒なら、ブレンデッドウイスキーは複数の原酒が生み出すハーモニーを楽しむお酒といえるでしょう。

強烈な個性を楽しむか、それともまろやかな味わいを楽しむか、気分に合わせてウイスキーを選んでみてはいかがでしょうか。